
木造住宅というのは、様々なメリットがあります。
一つは、日本の風土に向いている、ということです。基本的に高温多湿ですから、かなりじめじめしている期間が長いです。そこでよいのが木造なのです。煉瓦造りなどが世界的には普及していましたが、日本でまったく流行しなかったのはこれが原因の一つです。ちなみに煉瓦を造れる技術とそれだけの資源はありました。それでも普及しなかったのは地震に弱いことと高温多湿に向いている建材ではないからです。そういった意味では実は鉄筋コンクリートもそこまで向いているとは言い難いです。
但し、最近では空調設備がしっかりとしているところが殆どでしょうし、木造でなくても四季を乗り越えることはできます。ですが、今もまだ鉄筋コンクリートのほうが高価でもあります。維持費もそちらのほうがかかることになりますから覚悟しておいたほうがよいでしょう。
そうした点からも木造住宅のほうが優れていることがあります。但し、耐震性的にはやはり鉄筋コンクリートの方が良いことが多いです。そのあたりも含めて、総合的に判断するとよいでしょう。但し、基本的に4階以上にするならば鉄筋コンクリートになります。普通の平屋や二階建て程度ならば木造住宅でも大差はないです。